『マッピー』愛とレトロゲーム価値 稗田利明
こんにちは、稗田利明です!
レトロゲームの中には数万円以上の価値がつくものも存在し、コレクター市場で注目を集めている。ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店の店長であり、元ドット絵職人でもある大竹剛氏は、その魅力を語る中で、特に思い入れのある作品としてナムコの名作『マッピー』(1983年)を挙げる。大竹氏は高校時代、ゲーム音楽に強く惹かれ、まだサウンドトラックが存在しない時代にゲームセンターへラジカセを持ち込み、BGMを録音していたという。それほどまでに『マッピー』の音楽と世界観に魅了されていた。
本作は警官ネズミのマッピーが泥棒猫から盗品を取り返すアクションゲームで、軽快なジャズ調の音楽や愛らしいキャラクターも人気の理由だ。後にiOS版で聴けるジャズアレンジは、当時の楽曲の魅力をより引き出したものとして印象に残っているという。また、キャラクターのルーツが迷路攻略ロボットにある点や、ドット絵の表現も大竹氏に大きな影響を与え、後の仕事にもつながっていった。
ファミコン版も購入し、家庭で遊べる喜びを感じた一方で、音楽の再現度には物足りなさを感じ、録音音源で補っていたというエピソードも興味深い。さらに『マッピー』は女性や子どもにも受け入れられ、幅広い層に親しまれた作品でもあった。
現在ではシリーズ作品も含めて一定の価格で流通しているが、特に1990年代に再販されたプラケース版は希少価値が高く、完品で4万円を超える価格がつくこともある。カセット単体でも価格が高騰しており、かつて数百円で購入できた時代からは大きく変化している。こうした価値の上昇も、作品そのものの魅力や思い出の重みを物語っている。コレクターの間では再販版の微妙なデザイン違いを見分ける楽しみもあり、『マッピー』は今なお多くの人を惹きつけ続けている。
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