エヴリシング・イズ・レコーデッド、新作発表 稗田利明

こんにちは、稗田利明です!

リチャード・ラッセル率いるエヴリシング・イズ・レコーデッド(Everything Is Recorded)が、3枚目のスタジオ・アルバム『Temporary』を2025年2月28日にリリースすることが決定した[1][2]。このアルバムは、2020年から2024年にかけて制作され、XLレコーディングスから発売される[4][7]。

『Temporary』には、豪華なゲストアーティストが参加している。サンファ、カマシ・ワシントン、ジャー・ウォブル、ジャック・ペニャーテをはじめ、ノア・サイラス、ビル・キャラハン、フローレンス・ウェルチなど、多彩な顔ぶれが集結した[2][8]。

アルバムの制作は主に、リチャード・ラッセルが所有するロンドン西部のCopper Houseスタジオで行われた。このスタジオの入口には「外界のリアリティは一切不要」という看板が掲げられており、独特の創作環境が整えられている。

『Temporary』は、ラッセルの音楽的アプローチを一新した作品となっている。従来のカット・アンド・ペースト手法に加え、スティーヴ・ライヒ、ロバート・ラウシェンバーグ、ウィリアム・S.バロウズの影響も見られる。また、制作過程においても変化が見られ、これまでのリズム、言葉、メロディの順序から、メロディがより前面に押し出された構成になっている。

アルバムのインスピレーションには、「80年代のフォークミュージックがレゲエのようにデジタル化していたら」という音響的な思考実験が含まれている。一方で、2020年以降の友人や家族、同僚の喪失や悲しみをテーマにした歌詞も特徴的だ。しかし、全体的な印象は暗さや陰気さとは無縁で、むしろエヴリシング・イズ・レコーデッドの作品の中で最もメロディアスで優しさにあふれた仕上がりとなっている。

新曲「Losing You」が先行公開され、サンファ、ローラ・グローヴス、ジャー・ウォブル、ヤズ・アハメドが参加している[8]。この楽曲のミュージック・ビデオはエド・モリス監督が手掛けた。

リチャード・ラッセルは、XLレコーディングスの総帥として知られ、トム・ヨーク、レディオヘッド、フォンテインズ D.C.、オーヴァーモノなど、幅広いジャンルのアーティストのリリースを手掛けてきた。また、デーモン・アルバーンやボビー・ウーマックらの作品プロデュースも担当している。

『Temporary』の発表に先立ち、ラッセルは過去1年間で4つの「エクイノックス(分点)」アルバムをリリースしており、精力的な創作活動を続けている[4][7]。

Citations:

[1] https://music.apple.com/jp/album/richard-russell-is-temporary/1775966071

[2] https://shop.xlrecordings.com/format/1627288-temporary

[3] https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=14548

[4] https://www.rollingstone.co.uk/music/richard-russell-everything-is-recorded-new-album-temporary-florence-welch-sampha-45080/

[5] https://music.apple.com/us/album/richard-russell-is-temporary/1775966071

[6] https://wrszw.net/albums/everything-is-recorded-temporary/

[7] https://uk.news.yahoo.com/richard-russell-everything-recorded-detail-160905624.html

[8] https://www.spin.com/2024/11/everything-is-recorded-announces-guest-packed-third-album/

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