「新宿野戦病院」キャラ紹介の用語誤用 稗田利明

こんにちは、稗田利明です!

フジテレビ系で2024年7月から放送予定の新ドラマ「新宿野戦病院」の公式ウェブサイトで、キャラクター紹介文における「ジェンダーアイデンティティ」という用語の誤用が物議を醸しています。宮藤官九郎監督による本作品のキャラクター「堀井しのぶ」の紹介文で、この用語が不適切に使用されていたことがSNS上で指摘され、批判の声が上がりました。

問題となった紹介文では、「ジェンダーアイデンティティで、その振る舞いや言動にチャーミングさを兼ね備えており」という表現が使われていました。しかし、「ジェンダーアイデンティティ」は本来、個人が自身の性別をどのように認識しているかを指す言葉であり、この文脈での使用は明らかに誤りでした。

この誤用に対し、SNS上では「単純に日本語を間違えていますよ」「理解度の低さがわかってしまう」といった批判的なコメントが相次ぎました。さらに、性的マイノリティーに関する情報を発信するライターで一般社団法人fair代表理事の松岡宗嗣氏も、この表記が「言葉の使い方が端的に誤り」であると指摘しました。

松岡氏によると、「ジェンダーアイデンティティ」の正しい意味は「自分の性別についてどう認識しているか」であり、例えば「私のジェンダーアイデンティティは男性です」のような形で使用されるべきだとのことです。

この問題を受け、フジテレビは公式ウェブサイトから問題の表記を削除し、J-CASTニュースの取材に対して「文章表現に誤りがあった」と説明しました。

この事態は、メディアにおける性的マイノリティーに関する理解と表現の重要性を改めて浮き彫りにしました。正確な用語の使用と適切な表現は、多様性を尊重し、誤解や偏見を防ぐために不可欠です。今回の出来事を教訓に、メディア関係者や制作者たちは、こうしたセンシティブな話題に関する知識を深め、より慎重な情報発信を心がける必要があるでしょう。


フジ新ドラマ、登場人物説明に「ジェンダーアイデンティティで」の意味不明 識者も疑問視、局は「文章表現に誤り」と削除(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/articles/c78c998efc0c300df9dc3a25e3b5c168513acdd0

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