光州事件を描く映画『1980 僕たちの光州事件』公開決定 稗田利明
こんにちは、稗田利明です!
1980年5月、韓国の光州市で起きた光州事件を描いた映画『1980 僕たちの光州事件』が2024年4月4日に公開されることが決定した[1][2]。この映画は、軍事政権による市民弾圧という歴史的悲劇を、一般市民の視点から描いている[3]。
本作は、『KCIA 南山の部長たち』や『ソウルの春』など、韓国の現代史を題材にした一連の作品に続くものだ。これらの映画が政治的な出来事や権力者の視点から歴史を描いたのに対し、『1980 僕たちの光州事件』は「ごく普通の家族」の目を通して事件を描く点が特徴的である[3]。
映画のポスタービジュアルには、混乱の中、道の中央に立ち尽くす家族の姿が印象的に描かれている。「ねえ、なんで―?」というシンプルな言葉が、市民の怒りや悲しみを直接的に表現している[3]。
光州事件は、1980年5月18日から27日にかけて光州市で発生した、軍事政権に対する市民の民主化要求運動である[2]。全斗煥による軍事クーデターに抗議した学生・市民の大衆運動は、一時的に解放区を形成したが、最終的に韓国軍により軍事的に鎮圧された[1]。
この事件は、その後の韓国の民主化運動の原点の一つとなった[1]。2001年までに韓国政府が確認した犠牲者数は、民間人168人、軍人23人、警察4人の死者、4782人の負傷者、406人の行方不明者に上る[1]。
光州事件は、韓国の民主化運動に大きな影響を与え、1987年の六月抗争につながる重要な出来事となった[2]。また、事件の実態が明らかになるにつれ、反独裁民主化運動の理念的基礎となっていった[2]。
この映画の公開は、2024年末にユン大統領が「非常戒厳」を宣言し、再び光州事件が注目を集めている時期と重なる[3]。本作を通じて、なぜ光州事件がこれほどまでに韓国社会を揺るがす出来事となったのか、その理由を観客に考えさせる機会となるだろう。
Citations:
[1] https://www.y-history.net/appendix/wh1703-053.html
[2] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B7%9E%E4%BA%8B%E4%BB%B6
[3] https://d4p.world/22573/
[4] https://www.nishinippon.co.jp/item/n/605797/
[5] https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/1981/s56-2010101.htm
[6] https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1620996?page=3
[7] https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1620996
[8] https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/31995/files/92_2.pdf
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