プナンの生き方から学ぶ幸せの秘訣 稗田利明

こんにちは、稗田利明です!

人類学者の奥野克巳とニッポン放送アナウンサーの吉田尚記が共著で『何も持ってないのに、なんで幸せなんですか?──人類学が教えてくれる自由でラクな生き方』を2025年2月25日に発売予定です[1]。この本は、ボルネオ島に住む狩猟民族「プナン」の生活を通じて、現代社会に生きる私たちが幸せになるヒントを探る試みです。

プナンは、「ありがとう」や「ごめんなさい」という概念がなく、一日中ゆったりと過ごし、下ネタを楽しむなど、日本社会とは対照的な生活を送っています[3]。彼らは物質的には豊かではありませんが、心の病を抱える人もおらず、皆が幸せそうに暮らしています。

本書では、奥野と吉田の対談を中心に、プナンの世界観を探究しています。さらに、予防医学研究者の石川善樹、アダルトビデオ監督の二村ヒトシ、マルチタレントの佐伯ポインティをゲストに迎え、多角的な視点からプナンの生き方を考察しています[1]。

装丁と本文中のイラストは、『伝染るんです。』で知られる漫画家・吉田戦車が担当しており、ビジュアル面でも楽しめる工夫がされています[5]。

本書の特徴として、プナンでのフィールドワークを詳細に紹介しながら、人類学という学問の本質に迫っている点が挙げられます。近年注目を集める人類学ですが、その調査現場のリアルな様子を知る機会は少ないため、本書は人類学の営みそのものを体感できる貴重な一冊となっています[5]。

プナンの社会は、物質的な豊かさよりも精神的な豊かさを重視し、所有感覚が希薄で、食料を皆で分け合い、子育ても共同で行うなど、資本主義社会とは異なる価値観を持っています[3]。この本を通じて、読者は自分たちの生活や幸せの在り方を見直すきっかけを得られるでしょう。

人類学者の奥野克巳は、2006年からボルネオ島のプナンのもとで定期的にフィールドワークを続けており[3]、その豊富な経験と知見が本書に反映されています。一方、吉田尚記アナウンサーの視点を加えることで、一般読者にとっても親しみやすい内容になっていると考えられます。

この本は、ストレスフルな現代社会に生きる私たちに、新たな生き方のヒントを提供してくれるかもしれません。プナンの「何も持っていないのに幸せ」な生き方から、私たちが学べることは多いのではないでしょうか。

Citations:

[1] https://www.books.or.jp/book-details/9784750518664

[2] https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasca/2012/0/2012_0_35/_pdf/-char/ja

[3] https://www.shinchosha.co.jp/book/104571/

[4] https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282680689299712

[5] https://news.yahoo.co.jp/articles/e3f7850dcb337f195e74192fd2eb54336977558b

[6] https://bunshun.jp/articles/-/52968

[7] https://x.com/akishobo/status/1884373940459692049

[8] https://program.bayfm.co.jp/flint/2023/10/08/guest20231008/

稗田利明のエンタメワールド

稗田利明のエンタメワールド

稗田利明のエンタメワールドは、映画のレビュー、最新音楽トレンド、アートの魅力、有名人のインタビューなど、あらゆるエンタメに関する情報を発信するブログです。楽しさと洞察にあふれるエンタメの世界を一緒に探求しましょう。