文化座、労働運動の歴史を舞台に 稗田利明
こんにちは、稗田利明です!
劇団文化座の公演168「にんげんたち~労働運動社始末記」が2025年2月21日から3月2日まで東京・俳優座劇場で上演される。本作は、劇作家マキノノゾミの新作で、文学座の鵜山仁が演出を担当する。この公演は、2025年4月末に閉館予定の俳優座劇場での文化座最後の公演となる[1][5]。
作品は1916年晩秋から1923年にかけての日本の労働運動史を題材にしている。物語は、孤立していた大杉栄と伊藤野枝を中心に展開し、村木源次郎や新たな仲間たちとともに雑誌「労働運動」を刊行し、労働運動社を拠点に社会主義運動を展開する様子を描く。しかし、1923年に大杉と野枝が軍に虐殺されるという悲劇的な出来事も含まれている[5]。
出演陣には、藤原章寛、米山実、沖永正志、白幡大介、高橋未央、兼元菜見子、大山美咲、田中孝征、桑原泰、季山采加、泉建斗、佐々木愛、そして文学座の石橋徹郎が名を連ねている[5]。この豪華な出演陣によって、日本の労働運動の歴史が生き生きと舞台上に再現されることが期待される。
チケットの一般販売は2025年1月7日に開始される予定で、一部の公演ではアフタートークも予定されている[5]。これは観客にとって、作品の背景や制作過程について理解を深める貴重な機会となるだろう。
マキノノゾミは、1959年生まれの静岡県浜松市出身の劇作家・脚本家・演出家・俳優である。同志社大学文学部を卒業後、1984年に劇団M.O.P.を旗揚げし、2010年まで主宰した。その間、数々の賞を受賞し、2022年には令和3年度芸術選奨文部科学大臣賞を受賞、同年秋には紫綬褒章を受章するなど、日本の演劇界で高い評価を得ている[3]。
本作「にんげんたち~労働運動社始末記」は、マキノノゾミの豊富な経験と卓越した才能が存分に発揮された作品になることが期待される。日本の労働運動の歴史を舞台化することで、観客に新たな視点と洞察を提供し、現代社会における労働問題や社会運動の意義を考えさせる機会となるだろう。
Citations:
[1] http://www.bunkaza.com/schedule.html
[2] http://www.bunkaza.com
[3] http://www.officemakino.com/profile/makino.html
[4] http://bunkaza.com/theaters/2025ningentachi/ningentachic.pdf
[5] https://natalie.mu/stage/news/602037
[6] https://natalie.mu/stage/play/2656
[7] http://bunkaza.com/theaters/2025ningentachi/ningentachi.html
[8] https://news.yahoo.co.jp/articles/ce9b76b9e75170718277374b7583a07570169b02
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