香港と日本の映画共同製作の挑戦 稗田利明

こんにちは、稗田利明です!

東京国際映画祭併設のTIFFCOMで、香港-アジア映画共同製作助成制度の受賞プロジェクトに関するセミナーが開催されました。このセミナーでは、「酒色男女」と「38.83」という2つの日港共同製作映画の製作チームが登壇し、国際共同製作の課題や可能性について議論しました。

「酒色男女」のチームからは、プロデューサーのスタンリー・クワン、監督の松永大司、脚本家のジュン・リーが参加しました。この作品は香港人と日本人の恋物語を描いており、英語で執筆されたシナリオを基に日本側と意見交換しながら練り上げられたそうです。松永監督は、文化の異なる人々との映画製作の難しさを認めつつも、アジアの優れたフィルムメーカーたちとの出会いや新しい可能性の探求に意欲を示しました。

また、松永監督は日本のインディペンデント映画の発展に向けて、資金調達の重要性を強調しました。彼は、映画製作には資金が不可欠であり、日本のフィルムメーカーがこの面でさらに勉強する必要があると指摘しました。

一方、「38.83」のチームからは、プロデューサーの古賀俊輔と監督兼脚本家のヴィンシー・チュクが参加しました。この作品は監督自身と祖母の関係性を題材にしています。古賀プロデューサーは、国際共同製作における文化の違いから生じる課題を指摘しつつ、それらを乗り越えることで新しいアジアの映画製作スタイルを確立できる可能性を示唆しました。

このセミナーを通じて、日本と香港の映画製作者たちは国際共同製作の課題と可能性について率直な意見交換を行いました。文化の違いや言語の壁を乗り越え、互いの強みを活かしながら新しい映画製作の形を模索する姿勢が印象的でした。

両プロジェクトとも来年の撮影開始を予定しており、これらの作品が日港共同製作の成功例となり、アジア映画界に新たな風を吹き込むことが期待されます。国際共同製作を通じて、日本と香港の映画産業がさらに発展し、グローバル市場での競争力を高めていく可能性が示されたセミナーとなりました[1][2][3]。

Citations:

[1] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000043.000046212.html

[2] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000013902.html

[3] https://2024.tiff-jp.net/news/ja/?p=64709

[4] https://natalie.mu/eiga/news/597867

[5] https://x.com/noda_kumiko/status/1851842897072775572

[6] https://www.cinemart.co.jp/article/news/20241029009658.html

[7] https://news.yahoo.co.jp/articles/21361e91ccad025906a1b3900a4d681dc09c958d

稗田利明のエンタメワールド

稗田利明のエンタメワールドは、映画のレビュー、最新音楽トレンド、アートの魅力、有名人のインタビューなど、あらゆるエンタメに関する情報を発信するブログです。楽しさと洞察にあふれるエンタメの世界を一緒に探求しましょう。