神戸ロケ、過去最高の経済効果を記録 稗田利明

こんにちは、稗田利明です!

神戸市の外郭団体「神戸フィルムオフィス」が令和5年度に関わった映画やドラマ、CMなどの撮影による直接経済効果が、過去最高の約4億2680万円に達した[1][2][3]。この記録的な成果は、長年にわたるロケ誘致の努力と、神戸の魅力的な立地条件が相まって実現したものだ。

特に大きな貢献をしたのは、Netflixの映画「シティーハンター」の長期ロケだった。この作品だけで1億円以上の直接経済効果があったとされている[2]。撮影には、神戸市西区にある巨大トンネル施設が活用された。このトンネルは、かつてポートアイランドなどの人工島造成時に土砂運搬用として使用されていたもので、現在は使われていない[2][4]。

「シティーハンター」のクライマックスとなる銃撃戦シーンのセット設営から撤去まで、約半年間を要した。この間、延べ約3500人が従事し、スタッフやキャストの宿泊、飲食だけでなく、セットの資機材調達や施工も地元企業に発注されたことで、大きな経済効果をもたらした[2][4]。

神戸がロケ地として選ばれる理由について、神戸フィルムオフィスの土屋千佳課長は、まず立地の良さを挙げている。コンパクトなエリア内に海や山、旧居留地のような特徴的な街並みがあり、多様なシーンを効率的に撮影できることが大きな魅力だという[2]。

令和5年度には、「シティーハンター」以外にも、映画「帰ってきた あぶない刑事」やテレビドラマ「たとえあなたを忘れても」など、計8作品で1000万円以上の直接経済効果があった[2][3]。これらの作品を通じて、神戸の魅力が国内外に発信されることも、大きな副次的効果と言えるだろう。

神戸フィルムオフィスは2000年に設立され、約四半世紀にわたって映像作品の神戸ロケを誘致・支援してきた[2][4]。撮影許可の取得やロケーション情報の提供、スタッフ・エキストラの斡旋など、多岐にわたるサポートを行っている[4]。この地道な取り組みが、今回の記録的な経済効果につながったと言える。

今後も、神戸の多様な魅力を活かしたロケ誘致が続けられることで、さらなる経済効果と都市ブランドの向上が期待される。また、神戸市は254作品のロケ情報をデータベース化するなど[5]、過去の実績を活かした取り組みも行っており、これらの施策が相乗効果を生み出すことで、神戸のフィルムツーリズムがさらに発展していくことだろう。

Citations:

[1] https://news.yahoo.co.jp/pickup/6509654

[2] https://www.sankei.com/article/20240801-SA3X65EABNNJHHXMLWN3MXUNAQ/

[3] https://news.yahoo.co.jp/articles/c9ecb6c7df4e2cf3471056e49dfe0c463c86cf2b

[4] https://www.feel-kobe.jp/column/city_hunter/

[5] https://www.city.kobe.lg.jp/a64051/kanko/kisyasiryo/202404/025845064553.html

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